刺激の怖さ

私が、筋肉調整の整体の研修会に行っていた時のことです。

その研修会は、日曜日が研修で前日の土曜日の夜が自主練習というスタイルでした。

前日の土曜日の自主練習の時、しょっちゅう具合が悪くなる人が3~4人いました。

筋肉調整の刺激自体は、ソフトなものです。

軽く触れる程度の刺激です。

しかし、ソフトな刺激でも何十回も受けると、刺激に対して敏感な人は調子が悪くなります。

しょっちゅう具合が悪くなる3~4人の方は、特に刺激に対して敏感なようでした。

その研修会は、ばんざい検査という検査を使うのですが、一度そのバンザイ検査をやり過ぎて体が痙攣し始めたということがありました。

幹部の先生が駆けつけて来て、何とか元の状態に戻りました。

操法で調子が悪くなるのは分かりますが、検査で調子が悪くなるなんて思いもしませんでした。

私はそんなに刺激に対して敏感ではないので、調子が悪くなったことはないですが、一回だけ私の操作で調子が悪くなった人がありました。

その人は特に刺激に対して敏感な人で、ちょっとでも可動範囲を超えて操作をするとすぐに具合が悪くなります。

何とか幹部の先生に調整してもらって何とか元に戻りましたが、その時刺激の怖さを知りました。

症例報告をいただきました

先日、技術を伝授した方から症例報告のメールをいただきました。

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60代女性・腸骨稜付近の腰痛
以前より日によって痛みがあった。施術台の上で腰の位置を微調整する程度の動作で痛む。

施術後、痛み消失。施術台から起き上がる動作も痛みなし。

右肩関節付近の鈍痛
60代女性、1週間前、うつ伏せで3時間読書した後痛み発生。整形外科で頸椎の一部がずれて神経が圧迫されてるのでしょうと説明を受けたそうです。

施術後、肩の鈍痛消失、肩が軽くなったと不思議そうにしてました。

50代男性・左肩甲骨上角付近の痛み
この患者さんは以前より左肩甲挙筋の頸椎の付着部のコリがありました。1週間前から首の伸展動作や腕を伸ばす動作で肩甲骨上角付近に針で刺されたような鋭く瞬間的な痛みが出るようになった。

施術後、色々動作してもらったが、痛み消失。肩甲挙筋のコリ感は残る。

70台女性・特に痛み無し
施術後、全体的に体が軽くなって脇腹周辺がスッキリ伸びた感じがすると言っておられました。

以上簡単ですがご報告いたします。

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原文のまま掲載しました。

調整する時の刺激量は?

筋肉、腱、靭帯などの運動器に刺激を入れて調整する場合、強めの刺激で調整した方が効果的だと言われることがあります。

確かに強い刺激で調整した方が効果的なこともあります。

しかし、実際の調整では、そうとばかりは言えません。

逆に触れるか触れないくらいの弱い刺激で調整した方が、効果的なこともあります。

強い刺激で調整する方が効果的か、弱い刺激で調整する方が効果的かはケースバイケースです。


また、皮膚に触れて調整する刺激は、触れるか触れないくらいの弱い刺激の方が効果的だと言われています。

この場合も刺激の強さは、強い刺激の調整がよいのか、弱い刺激の調整がよいのかは一概に言えません。

ケースバイケースです。


上記した説以外に一般的には、ギックリ腰、寝違いなどの急性の症状の時は強めの刺激を加え、麻痺や知覚鈍麻の時は弱めの刺激を加えるということです。

この考え方は、アルントシュルツの刺激の法則に基づくものです。


私の場合は、これらの考え方とはまったく違った手法で施術をします。

つまり、部位別に刺激量を変えるのでもなく、症状によって刺激量を変えるというものでもありません。

体に刺激を加えてみてそのリアクションによって、刺激量を変えて施術を行っております。

尚、この手法は、B操法、C操法には使っていますが、A操法については、別の手法を使っております。

強い力の矯正は体を歪ませる?


バランス療法・無痛整体系では、強い刺激の施術をすると余計体をゆがませるので良くないと言われています。

実際、私もそのように教わってきました。

ところが、他の整体、カイロプラクティック、オステオパシーなどの先生方の中には、強い刺激の施術をやって結果を出している人もいます。

もし仮に、バランス療法・無痛整体系の方が言われるように強い刺激の施術が本当に駄目なら、良い施術結果が出るはずがありません。

以前からこのことはずっと気になっていました。

いろいろ考えてみても分からなかったのですが、ようやく最近になって少し謎が解けてきたように思います。

いろいろなブログや掲示板などに書かれていた、腱はじきについて書かれていたことなどを参考にして考えるうち、強い刺激で施術してもやり方が間違っていなければ、体が余計にゆがむことはないと思いました。

実際に自分の体を使って、強い刺激を与えてみる実験をしてみました。

その結果、体が余計ゆがむようなことはなく、軽い刺激を与えたときと同じようにちゃんと体が整ってきました。


ところで、バランス療法・無痛整体系の施術法の大元と言われている手技研の創始者の方の治療院では、結構強い刺激で施術をすることがあるということです。

そのことは、あるブログに書いてあったように記憶しています。

そのブログを見て複雑な気持ちになりました。

バランス療法・無痛整体系の施術法を習われた他の方もその話を聞いたら、多分私と同じ気持ちになると思います。


施術をする時の、刺激の強弱のことをいろいろ書きました。

刺激の強弱は、痛み、しびれなどの症状が良くなるための大事な要素です。

強い刺激で施術しても、やり方が間違っていなければ体がおかしくなることはありません。

しかし、もっと大事なことがあります。

それは、体のどの部分にどのように作用させるかということです。

刺激の強弱が適切であったとしても、体が良くなるための部位に適切に刺激が加わらなければ、期待するほどの効果は得られないと思います。

施術の時の刺激は必要に応じて変えるべき


私が整体を始めた頃は強い刺激でやっていました。

その後、弱い刺激の施術方法に変えました。

強い刺激で施術しても、弱い刺激で施術してもそれなりに施術結果は出ていました。

しかし、あくまでもそれなりにですから満足できる結果が出ないことも多くありました。

と言っても、今でも満足がいくことばかりではありません。

いろいろ試してみて、刺激の強さは強い刺激が必要な時は強い刺激を加え、弱い刺激が必要な時は、弱い刺激を加えて施術するべきだということが分かりました。

ですから、なんでもかんでも弱い刺激ばかりでは駄目ですし、強い刺激ばかりでは駄目なのです。

必要に応じて、弱い刺激を加えたり強い刺激を加えたりして施術しなければいけないということです。

と言っても、一般にやられている方法ではありません。

この事実に気づいている人は、そんなに多くはないと思います。

誰かにこの事を教えれば、多分初めて聞いたと言われると思います。

こんな簡単なことになぜ今まで気がつかなかったのかと思いました。

こういうのをコロンブスの卵というのでしょうか。

それはともかく、刺激の強さを使い分けて施術すると、今までよりも施術効果がアップすることは間違いありません。


※セミナーでお伝えしている方法は、多少施術方法を変えていますが、基本的な考え方は同じです。

強い刺激の施術は、やり方次第


以前、通っていた研修会ではその研修会以外の施術方法は、すべて間違いであると教わりその当時はそんなものかなと思っていました。

しかし、いろいろ分かってくると意外とそうではないと感じています。

昔から、○○と鋏は使いようという言葉があります。

また、車は走る凶器と言われています。

確かに、車は使い方を間違えれば凶器になりますが、上手に使えば生活をする上では非常に便利なものです。

また、包丁などの刃物も使い方を間違えれば、人を傷つける凶器になりますが上手に使えば、肉を切ったり魚を切ったり野菜を切ったりといろいろな使い方が出来ます。

われわれの業界も、例えば強い刺激は体に良くないと言われていますが、一概にそうでもないような気もします。

ある指圧師の方のサイトを見つけたのですが、その指圧師の方は強烈な力で深部の筋肉を押して緩めるそうです。

普通、強い力で筋肉を押して緩めると翌日に揉み返しが起きるのですが、その指圧師の方のやり方では、強い力で筋肉を押しても揉み返しは起きないそうです。

その指圧師の方は、その施術方法を身につけるまで10年かかったそうですが、かなりの効果をあげておられるそうです。

また、オステオパシーのある手法でも患部を強い力で矯正していて、足首のネンザやギックリ腰などの症状にかなりの効果を出しておられるようです。

そのオステオパシーの手法をやられる方のサイトに書かれていましたが、きちんとした理論で矯正を行えば劇的に症状が改善されるとありました。

要は、強い力を使って矯正を行った場合でも、その方法が理にかなっていれば効果も出るということでしょう。

ただ、その方法もやり方を間違えれば、症状を悪化させてしまいますので理論が分からなければ、手を出さないほうが無難かもしれません。

直接法と間接法

整体・カイロ・オステなどのいろいろなセミナーが全国で開かれています。

それぞれのセミナーでいろいろな手法の手技を講習していますが、殆どのセミナーでは、直接法の手技だけとか間接法の手技だけとかを指導されているのが現状です。

体というのは日々変化をしていますからそれに対応するために、直接法の手技と間接法の手技を使い分けて施術する必要があります。

すなわち、検査によって直接法の手技を施すべきと出れば直接法の手技で施術し、間接法の手技を施すべきと出れば間接法の手技で施術するのがベストです。

ですから、直接法の手技・間接法の手技の両方の手技を使うことが出来ても、どういう時に直接法の手技を使い関節法の手技を使うか分からなければ効果的な施術は出来ません。

操体法では、気持ちの良い方に操作するというのが定説になっているようですが、実際臨床の施術ではどうもそうではないようです。

気持ちの良い方へ操作するだけでなく、必要があればその反対側に操作することがあるようです。

ある方が操体法の創始者の橋本先生の直弟子の先生のセミナーに参加されたことがあるそうで、その直弟子の先生は他の先生に比べて特別に技術が上手だったそうです。

私が、直接法と間接法を使い分けた方が施術結果が上がるということを話したら、その直弟子の先生だけが特別上手な理由が分かったと言っていました。

多分直弟子の先生は橋本先生からいろいろ教わったのでしょう。

まあ、この話はあくまでもこちらの勝手な想像の話です。


施術報告

先日、9月のセミナーの受講者の方から電話がありました。

習ったことをやってみたら、簡単に症状が改善してしまうために

患者さんに「魔法みたい」と言われるそうです。

もちろん、難しい症状の人はそう簡単にはいかないと思いますが。

それと、2回目来院時の施術前の検査の結果、体のゆがみ改善の戻りが少ないということでした。

PRYバランス療法の場合、体のゆがみに着目して最初から

前後・回旋(ねじれ)・左右のゆがみに対して施術をしていきます。

施術をしてみて、症状に変化があれば施術は終了です。

しかし、症状にあまり変化がない場合には症状に関係する部位の神経に刺激を入れます。

鍼灸になぞらえると、体のゆがみを調整する施術は本治法、症状に関係する

部位の神経に刺激を入れる施術は標治法と言えます。

患者さんは、症状を良くするために来られるわけですから、標治法の

施術だけでも良いのですが、難しい症状の場合は本治法の施術を

しておかないと症状が改善していきません。

セミナーでは、本治法というべき体のゆがみの施術法を伝授しています。

現在は、症状に関係のある神経に刺激を入れる施術法のセミナーはやっていません。