臀部の痛み、肩こり→重心の調整

部活で開脚柔軟をやると臀部に痛みが出るという高校生。

立位で体のバランスを見ると、重心が右に偏っています。

施術前に開脚柔軟をしてもらうと、右には倒しやすく

左には倒しにくいということです。


重心が右に偏っているから、開脚柔軟をした時に

右に倒しやすく、左に倒しにくいわけです。

症状は、その他に便秘と肩こり。


このような人を施術する時、他流派の整体の人でしたら

臀部の痛み、肩こり、便秘の症状を基に調整をすることが多いでしょう。


しかし、PRYバランス療法の施術では、症状を基に調整をしません。

重心が右に偏っているのを調整するだけです。


施術後、開脚柔軟をやってもらったところ、左に倒しやすくなりました。

そして、左に倒した時に出ていた臀部の痛みも改善しました。

また、肩こりも改善しました。


体の重心の偏りを調整しておくと、時間と共に組織の緊張が緩和され

臀部の痛み、肩こりの症状もさらに良くなっていきます。

この方法は、症状を基に調整を行う方法よりも調整方法がシンプルになり、

調整時間が短くなって、また調整範囲が広がります。

調整範囲が広くなると、思わぬ症状も改善されることもあります。


直接法を使う?間接法を使う?

オステオパシー、ロルフィング、整体などで行われている筋膜リリースの方法は

調整する部位の組織をいろいろな方向へ動かして、組織の状態を把握し、

そして、その組織の状態に合わせて調整することがセオリーになっています。


私が使っている足の指の筋膜をリリースする方法も、基本的には同じ考え方です。

ただ、具体的な筋膜に対するアプローチの仕方は、他の方法とは若干違うようです。

筋膜をリリースする方法は、直接法と間接法の2通りあります。

直接法は、筋膜のゆがみに逆らう方向に調整する方法で、

間接法は、筋膜のゆがみに沿って調整する方法です。


直接法と間接法の2通りありますので、シチュエーションによって使い分けをします。

他の人が行っているのは、被施術者の体の状態(症状の状態)や

施術部位に合わせて使い分けしているようです。

どちらかというと、使い分けをする基準が曖昧な印象を受けます。


一方私が直接法と間接法の使い分けと言っているのは

検査時の体のリアクションに合わせて使い分けをすることを指します。

つまり、検査によって直接法を使うか間接法を使うかを決定するわけです。

ですから、直接法と間接法を使う基準が明確ですから効果的な施術が出来ます。

受者参加の検査は正確性に欠ける

以前こちらで書いた足の指の筋膜をリリースする方法ですが

施術する前にどの方向へ刺激を加えたほうが効果が高いかを検査する必要があります。

他の整体ですと、痛みが出る動作をしてもらって

それに対して痛みが軽くなる方向をいろいろ試して

最終的に調整する方向を見つけるという方法をやっている人が多いようです。

その代表的な例が操体法です。

もっとも操体法の場合は、症状が軽くなる方向ではなく

動かしやすい方向、気持ちよい方向ですが。

ですが、基本的には同じような考え方です。


もちろんその方法でも良いですが、その方法ですと時間かかるような気がします。

それに加えて痛い動作を何度もやっていると

症状をよけいに悪化させる可能性もあります。

また、痛みというのは感覚ですから微妙な差を見つけるのが難しいという欠点もあります。


ただ、その方法にもメリットがあります。

それは、痛い動作をしてもらった時に、離れた場所を操作をして

症状が軽くなるわけですから、クライアントに対してインパクトがあります。


でも私は、そういうメリットがあったとしても、時間がかかりますし

調整する方向を見つける時の正確性に難がありますので

上記したような方法は使いません。

私の場合は、いろいろな方向へ刺激を加えた後殿屈検査などで検査して、

最終的に刺激する方向を見つけてから調整に入ります。

その方が施術効果の成績も良いと考えます。

標治法は本治法の補助

整体関係の動画を時々見ますが、それらの動画の中で腰、肩の痛みなどの

症状と関係ない部分例えば足首、手首などに手を当て施術している動画あります。

先日腰の痛みで来られた人にその方法を真似てやってみました。

その人は、腰を痛める一ヶ月ほど前にジョギングをやっていて転んで

肩を強打して肩を痛めていますので、どうもその影響で腰を痛めたようです。

肩を強打してしばらくは強烈な痛みがありました。

一ヶ月経って強烈な痛みは無くなったようですが、

まだ腕を上げる時に痛みがあって腕を上げにくそうです。

ですから、上記したように腰の痛みは肩からの影響が疑われましたので

腰と肩の両方の施術をする必要がありました。


具体的なやり方は、私(術者)が上腕に手を当てて被術者に腰を動かしてもらって

当てた手を一番腰の痛みが改善する方向を見つけ刺激を加えるという方法です。

症状が改善する方向に3回位その方法でやってみましたが

すこし腰の痛みが和らいだようです。

そして肩の方は大腿の筋膜を上腕と同じ方法でマニピュレーションしてみました。

肩の痛みも少し和らいだようです。

その後、B操法とC操法をやりました。


2回目に来られた時は、腰の痛みは完全に消失していました。

肩の方はまだ痛みがあって腕を上げにくそうです。

施術はこの方法を使いましたが、一回目の施術の後にいろいろ研究して

体のゆがみに合わせた刺激の方向があることが分かりましたので、その方法で行いました。

2回くらいやり、その後B操法とC操法を行って肩もかなり上がるようになり

痛みもほとんどなくなったようでした。


腰の痛みは上腕の筋膜、肩の痛みは大腿の筋膜で施術しましたが

その後の研究では、もっと効果を上げる方法が別にあることが分かりました。

それは、足の指を施術することです。

足の指は、5本ありますがそれぞれ椎骨、腸骨、肩甲骨などに対応しているようです。

施術する時はその足の指の筋膜の歪みに逆らって刺激を加えるか

筋膜のゆがみに沿って刺激を加える二通りの方法があります。

筋膜のゆがみに逆らって刺激を加える方法は、直接法。

また、筋膜の歪みに沿って刺激を加える方法は、間接法と言えるでしょう。


上記したようにそれぞれの足の指は、椎骨、腸骨、肩甲骨などに対応しています。

腰の痛みがある時は、それに対応した足の指を施術すれば良いのですが

例えば腰の痛みがある時に、思わぬところの影響を受けている可能性もあるので

実際の施術では足の指5本を調整した方が良さそうです。

この足の指の筋膜をリリースする方法、面白い方法ですが、

残念ながら、B操法とC操法のような効果はありません。

B操法とC操法は、施術後の体の戻りが非常に少ないのですが

この足の指の筋膜をリリースする方法は、時間と共に体は元の状態に戻ります。

施術した時に症状はその場で改善しやすいことは確かです。

B操法とC操法は、症状が改善していくのにタイムラグがあることがありますので

この足の指の筋膜を使った調整法を考えたわけです。

ただ、標治法の操作はあくまでも本治法の補助にしかなりません。

本治法があってこその標治法です。

同じ操作をしても目的が違うと結果が全く違ってくる

B操法のある操作が手技研の操法の一つの操作と

まったく同じことをすることに気がつきました。


その手技研の操作を参考に、B操法の操作を考えたわけではありません。

あとから同じ操作をするのに気づいただけです。

しかし、手技研の操法の影響を受けていることは確かです。


手技研の創始者の先生が意図したことと、

私が解釈したことと同じかどうかは分かりません。

と言うのは、手技研系の研修会で研修を受けた時に、

一つひとつの操作にはどのような意味があるのかの

説明があったわけではないですから

研修を受けた人間が各々解釈をするしかありません。


ただし、その操作もそれだけをやっただけでは元の状態に戻ってしまいます。

他の部位に対する操作と組み合わせて、操作する必要があります。

そして、その操作と他の操作を組み合わせた操法で

すべて施術できるというわけでもありません。

体のリアクションによっては、違う操法を行う必要があります。


また、C操法の操作も手技研の操法の影響を強く受けています。

手技研の操法の操作とまったく同じではありませんが

操法の操作のベースにはなっています。