B操法

PRYバランス療法には、B操法というアプローチ法があります。

B操法は、基本的に2つの操作を組み合わせるものです。

上肢と下肢を組み合わせて操作することによって、効果を上げます。

そしてB操法では、筋膜に刺激を与えて筋膜をリリースします。

筋膜リリースと言うと、他流派では筋膜の癒着している部位を触診によって探し、手掌、肘などを使ってその癒着をはがすという作業を行います。

ですから、このブログでも筋膜リリースを行うと書いていますので、他流派と同じような作業をして、筋膜をリリースすると思われる人があると思います。

しかし、B操法で行う筋膜リリースは、筋膜リリースと言っても他流派の筋膜リリースとはまったく方法が違います。

他流派の筋膜リリースは、冒頭で記したように基本的に筋膜の癒着を手掌、肘などを用いて物理的な力でもって直接はがします。

体の各部にある癒着を順次リリースしますので、ある程度の時間がかかります。

また、物理的力を用いて直接癒着を剥がしますので、癒着の具合によってはかなり痛みが伴うようです。

そして、癒着具合に合わせた力加減を調整しなければいけませんので技術的な難しさもあります。

ですから、手技を習得するのにある程度の期間を要します。

一方B操法の筋膜リリースの方法は、全身にある筋膜の癒着を触診によって探してその癒着を直接はがすということはしません。

この方法は、筋膜の癒着を直接はがすのではなく、体のバランスを確実に整えることによって筋膜の癒着を“間接的”に、はがそうというものです。

B操法を行うと体の状態は時間が経過しても元の状態には戻りません。

ですから、“間接的”に筋膜の癒着を剥がす作業を行っても確実に目的が達成できます。

筋膜の2ヶ所のみをリリースするだけですから、時間はかかりません。

手技の技術的難しさはありませんので、手技の習得は容易です。

B操法の施術例

30代男性 工場勤務
主訴 腰痛、首の痛み

5日前に、仕事で重いものを持った時に、首が痛くなった。

首の動的検査をすると、屈曲と伸展、左側屈にて頚部に痛み。

腰痛は、10年前に椎間板ヘルニアと診断された。

しかし、普段痛みが出る部位は、下部仙椎、尾骨に痛みが出る。


いつものように、施術の前に反り腰の検査をしますが、この方も反り腰になっていました。

反り腰の検査は、普通の状態で立って、左右の上肢を上げていくと、右側と左側で挙がり具合が違っています。

そして、体幹を少し伸展させた状態で左右の上肢を上げていくと、左右で挙がり具合が同じになります。

体幹を伸展した状態で左右の上肢が同じ挙がり方をしていますので反り腰の姿勢になっているわけです。

この検査をすると、ほぼ100%の人が反り腰になっていることを確認できます。

殿屈検査で両膝関節を屈曲すると、普段痛みが出る下部仙椎、尾骨に痛みが来る。


調整後、殿屈検査で両膝関節を屈曲しても、下部仙椎、尾骨に痛みが来ません。

そして、首の動的検査をしても痛みはほとんどなくなり、首周りが軽くなったそうです。

また、施術前に行った反り腰の状態をみる検査で

普通に立った状態で両上肢の挙がり方が同じになりました。

つまり、反り腰が改善したということです。

この方の症状は、比較的軽かったためすぐに症状は良くなりましたが、症状が重い場合は、施術後すぐに良くなることばかりではありません。

しかし、B操法を行うと姿勢の改善効果が持続しますので、施術後時間の経過と共に症状が改善していきます。

この施術例のように施術前に検査で施術部位を見つけると施術は、短い時間ですみます。

必要な刺激だけを体に加えるだけですので刺激過剰になってしまう恐れがありません。