調整する時の刺激量は?

筋肉、腱、靭帯などの運動器に刺激を入れて調整する場合、

強めの刺激で調整した方が効果的だと言われることがあります。

確かに強い刺激で調整した方が効果的なこともあります。


しかし、実際の調整では、そうとばかりは言えません。

逆に触れるか触れないくらいの弱い刺激で調整した方が、効果的なこともあります。

強い刺激で調整する方が効果的か、

弱い刺激で調整する方が効果的かはケースバイケースです。


また、皮膚に触れて調整する刺激は、触れるか触れないくらいの

弱い刺激の方が効果的だと言われています。

この場合も刺激の強さは、強い刺激の調整がよいのか、

弱い刺激の調整がよいのかは一概に言えません。

ケースバイケースです。


上記した説以外に一般的には、ギックリ腰、寝違いなどの急性の症状の時は

強めの刺激を加え、麻痺や知覚鈍麻の時は弱めの刺激を加えるということです。

この考え方は、アルントシュルツの刺激の法則に基づくものです。


私の場合は、これらの考え方とはまったく違った手法で施術をします。

つまり、部位別に刺激量を変えるのでもなく、

症状によって刺激量を変えるというものでもありません。

体のリアクションによって、刺激量を変えて施術を行っております。

ただし、この手法は、B操法、C操法には使っていますが

A操法については、別の手法を使っております。


刺激の強さ

以前、刺激の強さはその時によって変化させた方が良いということを書きました。

しかし刺激の強さというのは、強くするにしても弱くするにしても

何kgとか何gという基準がありません。

実際には、体の変化を見ながら施術していくしかありません。

術者の好みや受者の好みで刺激の強さを決めていては、

効果的な施術は出来ないでしょう。

その辺が手技療法の難しいところでもあり面白さかもしれません。

刺激は弱いほうがいいのか・強いほうがいいのか

刺激は弱いほうが良いのか、強いほうが良いのかということですが、結論を言えばどちらか一方ということではなく両方必要であるということです。

振り返ってみると、整体を始めた頃は強い刺激でやっていました。

その後、弱い刺激の施術方法に変えました。

強い刺激で施術しても、弱い刺激で施術してもそれなりに施術結果は出ていました。

しかし、あくまでもそれなりにですから満足できる結果が出ないことも多くありました。

と言っても、今でも満足がいくことばかりではありません。

いろいろ試してみて、刺激の強さは強い刺激が必要な時は強い刺激を加え、弱い

刺激が必要な時は弱い刺激を加えて施術するべきだということが分かりました。

ですから、なんでもかんでも弱い刺激ばかりでは駄目ですし、強い刺激ばかりでは駄目なのです。

必要に応じて、弱い刺激を加えたり強い刺激を加えたりして施術しなければいけないということです。

と言っても、一般にやられている方法ではありません。

この事実に気づいている人は、そんなに多くはないと思います。

誰かにこの事を教えれば、多分初めて聞いたと言われると思います。

こんな簡単なことになぜ今まで気がつかなかったのかと思いました。

こういうのをコロンブスの卵というのでしょうか。

それはともかく、刺激の強さを使い分けて施術すると、今までよりも施術効果がアップすることは間違いありません。


※セミナーでお伝えしている方法は、多少施術方法を変えていますが、基本的な考え方は同じです。


強い力の矯正はだめなの?

バランス療法・無痛整体系では、強い刺激の施術は余計体をゆがませるので良くないと言われています。

実際、私もそのように教わってきました。

ところが、他の整体、カイロプラクティック、オステオパシーなどの先生方の中には

強い刺激の施術をやって結果を出している人もいます。

もし仮に、バランス療法・無痛整体系の方が言われるように強い刺激が本当に

駄目なら強い刺激の施術で結果が出るはずがありません。

以前からこのことはズーっと気になっていました。

いろいろ考えてみても分からなかったのですが、ようやく最近になって少し謎が解けてきたように思います。

いろいろなブログや掲示板などに書かれていた腱はじきについて書かれていた

ことなどを参考にして考えるうち強い刺激で施術してもやり方が間違って

いなければ体が余計にゆがむことはないと思いました。

実際に自分の体を使って、強い刺激を与えてみる実験をしてみました。

その結果、体が余計ゆがむようなことはなく、軽い刺激を与えたときと同じようにちゃんと体が整ってきました。


ところで、バランス療法・無痛整体系の施術法の大元と言われている手技研の

創始者の方の治療院では、結構強い刺激で施術をすることがあるということです。

そのことは、あるブログに書いてあったように記憶しています。

そのブログを見て複雑な気持ちになりました。

バランス療法・無痛整体系の施術法を習われた他の方もその話を聞いたら

多分私と同じ気持ちになると思います。


施術をする時の、刺激の強弱のことをいろいろ書きました。

刺激の強弱は、体が良くなるための大事な要素です.

強い刺激で施術しても、やり方が間違っていなければ体がおかしくなることはありません。

しかし、もっと大事なことがあります。

それは、体のどの部分にどのように作用させるかということです。

刺激の強弱が適切であったとしても、体が良くなるための部位に適切に刺激が

加わらなければ期待するほどの効果は得られないでしょう。


強い刺激の施術は、やり方次第

以前、通っていた研修会ではその研修会以外の施術方法は、すべて間違いであると教わりその当時はそんなものかなと思っていました。

しかし、いろいろ分かってくると意外とそうではないと感じています。

昔から、○○と鋏は使いようという言葉があります。

また、車は走る凶器と言われています。

確かに、車は使い方を間違えれば凶器になりますが、上手に使えば生活をする上では非常に便利なものです。

また、包丁などの刃物も使い方を間違えれば、人を傷つける凶器になりますが上手に使えば、肉を切ったり魚を切ったり野菜を切ったりといろいろな使い方が出来ます。

われわれの業界も、例えば強い刺激は体に良くないと言われていますが、一概にそうでもないような気もします。

ある指圧師の方のサイトを見つけたのですが、その指圧師の方は強烈な力で深部の筋肉を押して緩めるそうです。

普通、強い力で筋肉を押して緩めると翌日に揉み返しが起きるのですが、その指圧師の方のやり方では、強い力で筋肉を押しても揉み返しは起きないそうです。

その指圧師の方は、その施術方法を身につけるまで10年かかったそうですが、かなりの効果をあげておられるそうです。

また、オステオパシーのある手法でも患部を強い力で矯正していて、足首のネンザやギックリ腰などの症状にかなりの効果を出しておられるようです。

そのオステオパシーの手法をやられる方のサイトに書かれていましたが、きちんとした理論で矯正を行えば劇的に症状が改善されるとありました。

要は、強い力を使って矯正を行った場合でも、その方法が理にかなっていれば効果も出るということでしょう。

ただ、その方法もやり方を間違えれば、症状を悪化させてしまいますので理論が分からなければ、手を出さないほうが無難かもしれません。